商売としての経営学研究者

経営学の研究者を商売にするということにまつわるあれこれを考えてみる場です。

商売としての経営学研究者:中間報告 (Day1)

 

「商売としての経営学研究者」というタイトルで、5記事ほど書いてきました。ありがたいことに、各所からご意見・ご助言をいただき、少しずつこの試みに輪郭が付与されつつあるのかなーと感じておる今日この頃です。この場を借りてお付き合いいただいている皆さまにお礼申し上げます。

さて、中間報告ということですが、まあアニメの6話ぐらいに出てくる(最近はあまりないですが)総集編のような気持ちで、少しお付き合いください。

問いの形にしておくのが大事かと思ったので、ところどころ「?」が出てきます。解っぽいものを思いついた方は執筆者までご一報ください。(何かお返しがあるかも!? 期待しないで下さい笑)

 

  • 活動資金、生活費

大学から授業料

国から研究費(科研費とか)

→ その他?

元々のモチベーションです。他にもお金を稼ぐ、資金調達をする方法があるのではないかと思って、模索をしている最中です。

 

 

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図1:自分(me)の立ち位置いろいろ

(PBはプラットフォーム・ビジネス、VCはベンチャー・キャピタル、AMはアセット・マネジメント)

(四角で囲っているものが仲介者あるいはプラットフォーム)

今のところ大学を介さないと授業料という形での収入を得られない構造になっているように見えます。経営学には資源依存(resource dependence)理論というのがありますが、要するに依存しているとパワーを握られるということです。ポートフォリオが大事かと。

介してindirectの部分で、以前に某大手広告代理店さんがファシリテーションをしているワークショップに参加したことがあります(自動車のT社の方がいらっしゃったような)。わりと楽しかったです。(というかT社の人すごかった。)

それはさておき、彼らは(霞ヶ関もそうかもしれませんが)アジェンダを設定して、プロジェクト、会議、WSを企画してくれます。ので、ぜひ執筆者も呼んで下さいませ(ちょっと営業してみたり)。

 

  • 提供

1)立ち位置(個人)=窓口、目利き、卸、橋渡し、アクセス、交流を促す

*通した方がスムーズ、楽チン

・アカデミックな人々

(分野:数学、物理、生命科学、経済学、化学、建築学、コンピュータ科学、農学、医学、法学、芸術学、開発学などには知り合いがいます)

「アカデミック雑談会」という会をたまに主催しています // 集めたお金のクリエイティブな使途?

・アカデミックな知識(経営学、論文、海外)

必要性・価値を伝える、浸透(shared understandings)? // 入山氏の本『世界の経営学者はいま何を考えているのか』← 概説書としておすすめです。

理解者、”academic practitioner”(アカデミックな実務家)?

成功事例、イメージ

2)第三者調査機関

検査、診断、分析(例:組織、測定、定量化)

お困りごと、相談 → リサーチの受託(最近1件有り)、共同研究

technical advisor

※「エビデンスに基づいた経営(evidence-based management)」という概念があるのですが、意味は読んで字のごとくです。研究と実務のギャップ(research-practice gap)も個人的な問題意識としてあります。

いくつか文献を再読して、またブログに書きます。

 

・博士事務所?(組織)、プロフェッショナル・ファーム

研究員 ← 人選、チームを組織

以上の活動を個人で行うのでなく、組織っぽくやってもいいのかなとも思います。研究員の方、絶賛募集中です。

 

  • クライアント

B:産学連携(SMEs、町工場、スタートアップ)

(仮)高いフィーは払えないexpensive?

C:創業者、フリーランスself-employed、医師、ビジネス系に明るくないemployee

パーソナル・トレーナー(カウンセラー、相談相手)として?

理系っぽい人のほうが執筆者との相性は良さそうな気がします。?

 

  • 報酬

相談・依頼があった場合

やぶさかではないが(喜んで)、お返しがあったらいいな // どういう心境で求めているのか?嫌な気持ち?

お返しの選択肢menuの提示(例えば~~)

1)人の紹介

知り合いの“アカデミック”な人、研究者

2)情報共有

イベント、感想、本(レビュー)

3)お金

価格設定、1万円(時給2000円、2割引、6時間)

4)相互に相談、逆相談two-way

「こんなこと考えてるんやけど」(資料、問いの形 (tangible definition (Bechky, 2003)))→「それやったら、こんな話できるで・こんな人知ってるで」

話せそうなこと (know what)、詳しい、自任(例:食通)、関心の変遷、キーワード

日頃から自己紹介、可視化=カード?

Austin (2003) などに"transactive memory"という概念が出てきますが、要するに"know who knows what"、知識の地図のようなものです。これは以上の議論と関連しそう。

 

・感謝を込めた贈り物として // tokenの発行?(小切手帳)

口約束ではなく明示・明文化explicit(例:泊めてもらってありがたい → 相談乗るで)

相手のニーズとの不一致?

 <イメージ>

甲__は乙__に対して以下のお返しをするつもりである。

発効日_年_月_日_

有効期限_ヶ月

紙をスキャン、名刺の裏?

QRコード(ID, PASS)、LINE等で送信(通知)

 

最後あまり時間がなく、文章の羅列になってます。すんません。

ご興味ある方はぜひ気軽に質問してください。

それではよい日曜最後の数時間を。