商売としての経営学研究者

経営学の研究者を商売にするということにまつわるあれこれを考えてみる場です。

執筆方針 (Day1)

この度、実験的に「アカデミックな読書メモ」というテーマで記事を書くことにしました。それに際して、それぞれの記事に通底する理念や哲学(そんなたいそうなものではなく心構えぐらいかな)のようなものをここに記します。

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1.途中経過ないし仕掛り品

2.私的メモのパブリックな置き場

3.思考訓練の場

4.各記事30分ぐらいで書く

 

1.途中経過ないし仕掛り品

 下書き draft だと思って読んでください。(Day X)としているのはそのためです。

 その意図は以下です。研究者は論文という形で成果を世に出しますが、査読のプロセスでかなりの部分をそぎ落として、洗練していきます。それ自体は研究の質を向上させるために重要ですが、その途上で切り捨てられてしまう突拍子もないアイデアや、お蔵入りしてしまう論考があるのではないかと思います。そういったものを拾い上げて公表することも価値があるのではということと、そこまでのクオリティのものは学会(という狭い世界)の外に広がる社会では必要ではないのではないかということを考えました。

 まあ以上は仮説ですし、話があっちこっちに飛んでいくものをはたして読み手が求めているのかは不明です。なので実験的にやります。

 

2.私的メモのパブリックな置き場

 1点目とほぼ同じ内容を別の表現で。普通のメモはPCのハードディスクあるいは個人のクラウド上に保存されます。亡くなった作家さんの日記や手記が出版されることはままあることです。それになぞらえるのはおこがましいですが、私的メモからは思考のプロセスや、物事を観察し、分析する際の視点といったものが垣間見えるのではないかと思います。

 またパブリック、すなわち大勢の目に曝すことも、書き手の緊張感という点では重要かと。自分個人の中であーだこーだ考えていても、限界があるので、さっさと外に出してフィードバックをもらって修正して、というサイクルをどんどん回した方がイメージしているレベルには早くたどり着けるのではと思います。

 これも仮説です。市場あるいは顧客との対話 interaction(あるいは綱引き)を通して、製品サービスを改善していくのは、商売の基本かと思います。

 

3.思考訓練の場

 対話と言いつつ、私的な目的が多くて恐縮です。。

 随筆。筆のおもむくままに。落書き。その中で思いがけない言葉の連なりや、連想、距離のあるように思われる概念の意外な組み合わせが生まれることを期待します。 (innovation = new combination)

 

4.各記事30分ぐらいで書く

 この点も実験という意味では重要かと思います。ブロガーではないのであくまで複業の範囲でできるようにすることで、持続可能な執筆となるのではないかと。Low cost operation