商売としての経営学研究者

経営学の研究者を商売にするということにまつわるあれこれを考えてみる場です。

執筆者について

(20190512作成)

(20200404更新)

(20200820更新)

(20200920更新)

(20201214更新)

名前

イナダタカヒロ

経営学分野の研究者として日々研鑽中。

 

キーワード

起業家論、経営科学、研究方法論

プラットフォーム・ビジネス(場づくり)

 

略歴

奈良の国立大学付属小学校

→ 奈良の中高一貫(略称はTDJ)

→ 京大(そーじん)

→ 東大(経済学研究科、修士

→ 再び京大(経済学研究科、博士後期課程)

 

進行中の研究プロジェクト

単著1

・キーワード

プラットフォーム・ビジネス、創業プロセス、創業アクション、縦断的ケーススタディ、経営者のスタンス

・問い

プラットフォーム・ビジネスの立ち上げの成否を分けるアクションは何か?
創業者はなぜそのアクションを実行できたのか? アクション実行の可否を分ける要因は何か?

・データ

2社(成功・失敗事例)の創業者への継続的なインタビュー調査

・分析方法

質的データ分析

・ツール

MaxQDA

 

単著 2

・キーワード

プラットフォーム・ビジネス、創業プロセス、縦断的ケーススタディ、比較事例研究、不確実性

・問い

プラットフォーム・ビジネスの立ち上げプロセスは従来のビジネス(パイプライン・ビジネス)のそれとどう違うのか?

・データ

プラットフォーム企業3社、非プラットフォーム企業2社の創業者への継続的なインタビュー調査(4~6ヶ月に1回)

・分析方法

質的データ分析

・ツール

MaxQDA

 

単著 3(with Prof. Tumasjan、マインツ大学)

・キーワード

ブロックチェーン、縦断的ケーススタディ、先端事例

・問い

ブロックチェーン技術を事業化する際に、起業家はどのような困難に直面し、それをいかにして乗り越えているのか?

・データ

アート×ブロックチェーン企業の創業者への継続的なインタビュー調査(4~6ヶ月に1回)

・分析方法

質的データ分析 (QDA)

・ツール

MaxQDA

 

 

共著0(with ホリオ氏、神戸大学

・キーワード

起業家、規範、インタビュー記事、テキストマイニング

・問い

起業家は何を学び、それをどのように事業に活かしているのか?

・データ

日経新聞の連載「人間発見」(1995年から25年間)から抽出した約100人分の起業家インタビュー(日経テレコンを利用)

・分析方法

テキストマイニング、質的テキスト分析

・ツール

KH Coder、MaxQDA

 

共著1(with イナミズ氏、東京大学

・キーワード

P2Pプラットフォーム、プラットフォーム・ガバナンス、参加制約、エージェント・ベースト・シミュレーション (ABS)

・問い

P2Pプラットフォームにおいて、業績を最大化するために①参加制約のレベルと②制約を変更するタイミングをどのように設定すればよいか?(単著1の発展)

・データ

先行研究のケーススタディをベースにモデルを作成

・分析方法

ABS

・ツール

artisoc

 

共著2(with オクムラ氏、UCLA

・キーワード

スーパースター企業、プラットフォーム・ビジネス、IIoTプラットフォーム、知識移転、マクロ経済学経営学

・問い

RQ1:生産性が低い企業から高い企業への知識移転は起こっているか?

RQ2:知識移転のパターンが変化することで、企業の生産性の分布はどのような影響を受けるか?

・データ

特許

・分析方法

統計解析、モデル分析

・ツール

Python

 

共著3(with Mr. Prasetyo、京都大学

・キーワード

フードデリバリー・プラットフォーム、新興市場、制度、比較事例研究

・問い

国のコンテクストはフードデリバリー・プラットフォームの発展にどのような影響を与えるのか?

・データ

インタビュー、Web上のテキスト

・分析方法

質的テキスト分析、テキストマイニング

・ツール

MaxQDA、Python 

 

実践プロジェクト

・アカデミック雑談会_京都・東京(共同主催)

https://acadan-kyoto.hatenablog.com/ 

インターン(with とある京都のものづくりベンチャーキャピタル

ハードウェア関連ユニコーン企業の創業プロセスの調査・発信(ブログ、ウェビナー)

VCシンジケーション形成プロセスについての調査

・その他にも

課外活動として、大学の未利用特許を用いたプランでビジコンに出て入賞したり、友人とハッカソンに出て入賞したり、アセットマネジメント(資産運用)会社やベンチャーキャピタル(VC)でインターンしたり。起業家や投資家といったベンチャー企業に関わる当事者の経験や視点を多少なりとも共有しているつもりではあります。そもそも研究者というのもある種の起業家というか個人事業主みたいなところがあります。

 

業績(学会発表)

・稲田 (2018)「事業立ち上げにおけるhelping processの記述」『日本ベンチャー学会』報告.

・稲田 (2019)「関わりの中で育まれる事業―3社の創業プロセスについての縦断的ケーススタディ」『組織学会大会論文集』8(1), 76-82.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/taaos/8/1/8_76/_article/-char/ja/

・Inada (2019). “Business development through interpersonal interaction: A longitudinal case study of three nascent community-building companies.”, 組織学会_アジア経営学会共催企画PDW.

・Inada (2019). "Challenges for founders of early-stage platform businesses: A longitudinal case study of five startups in Japan.", Pre-Conference Graduate Workshop of Kyoto Centennial Industry Dynamics Conference.

・Inada (2020). "Value creation logic of platform businesses: A comparative case study of the founding process.", IIR Summer School.

 

趣味

・アニメ(作品としてだけでなくビジネスとしても)

・バドミントン(中1から)