商売としての経営学研究者

経営学の研究者を商売にするということにまつわるあれこれを考えてみる場です。

挟土秀平 (2012)『左官 挟土秀平の生きる力』六耀社 (Day1)

 このブログのタイトルは「読書メモ」なので、書いてみます。日頃は読んだ本の抜き書きをEvernoteで書き、Wordファイルに保存しているイナダです。(今日の数えたところ259冊分ありました。わお)

 

*執筆者について

academic-dokusho-memo.hatenablog.com

 

 初回なので、読書メモ記事の構成(案)を文章にしておきます。

 1.「その本を手に取った経緯」あるいは「なぜその本を手に取ったのか」

 2.抜き書きで気になった表現(だいたい1文)。30分で終わらないというのもあるし、1文でも良い表現に出会えればその本を手に取る価値は十分にあるから。

 3.特に検索などせずに書くので、情報の正確性には難あり。今どきGoogle先生が何でも教えてくれるので、このブログはあくまでも検索キーワードを知るための入り口という位置づけ。本屋さんは「違う世界への入り口」だとガケ書房の人も書いていた気がする。それは大学の授業にも通ずる。京大総人の講義である先生が「匂いをかがせる」という目的だとおっしゃっていた。

 

 あとはブログ全体の執筆方針に準拠します。

1.途中経過ないし仕掛り品 2.私的メモのパブリックな置き場 3.思考訓練の場 4.各記事30分ぐらいで書く

執筆方針 (Day1) - アカデミックな読書メモ

 

 まずは、手に取った経緯から。

 長年好きで見ているNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組に挟土さんが取り上げられていたのを見たのがきっかけ(ちなみに第1回は星野佳路さん)。

 気になった・面白そうな人がいたら、その人のものの考え方 way of thinking、視点、言葉遣いなどなどを知るために、著書を読むことにしている。この読書メモで取り上げる本の過半数はそのような動機で手に取ったと記憶している。なので、経緯の紹介はその人の紹介とほぼイコール。

 挟土さんはアーティスティックな左官屋さん(壁を塗る人)。NHK大河ドラマ真田丸」のOP題字も担当されている。お化粧のファンデーションではないが、部屋の壁は一番多く目に入るので、印象や雰囲気に大きな影響を与える。にもかかわらずクロスにはバリエーションが少ない気がする。

 昨今、左官の仕事は減っているそうで、挟土さんのような業界内でのポジショニングはユニークで、「なぜそのような位置を占めることができたのか?」については(経営学的には)気になるところであります。脱線ついでに、経営学は企業を対象に研究を進めてきたが、近ごろはフリーランス個人事業主のような「個人=企業」と考えられるケースがぱらぱらと姿を見せているように思われる。このご時世、個人史というか、その事業を始めた個人(創業者)に注目する必要が増しているような気がする。

 そろそろ30分をオーバーしそうなので、ここらでDay1は幕引きです。全く本の内容には入りませんでしたが、まあ初回ということでご容赦ください。

 Day2に続く。